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7.後半の宿は?そしてトレモリーノスへ

[再び旅行社に寄る]
先週末に旅後半の宿を頼んでいた旅行社「Ecuador」にその去就を確かめに寄ってみる。今回はホテルそばのバス停から4番の市内バスでセントロに出た。観光客風の乗客が多く、運賃は0.9€(約150円)で日本と大差ないが本数が少なく、時刻表もはっきりしないのが玉にキズ。何回か乗ったが、30分以上待たされることも結構あった。市内の移動方法としては唯一の公共交通機関なのだから観光客のためにももう少し便利であってほしい。


バス停にある「バス路線図」、4本ある路線がすべてセントロのバス通り(この間は15分毎)に集まるようになっている。料金は均一性で0.9ユーロ。


ホテルそばのショッピングセンター「MIRAMAR」前のバス停。L4(4番線)でセントロまで15分ぐらい。


バスの車内。乗客は近くのホテル客が多い。

さて、旅行社の事務所に入ると、この前応対してくれたヘマ(Gema)さんにはタイミングいいことに先客はいない。前回予約を確定できなかったアパートホテルがその後取れたか聞いてみると、ホテル側のミスで空室がないのに予約を受けていたらしいとのことで予約は成立していないという。
はて、それではどうするか、改めてフエンヒローラで予約できるホテルリストを出してもらうが、当然ながらこの旅行社と提携しているホテルの範囲内になる。普通のホテルはいくつか並んだが、アパートホテルとなるとまったく出てこない。他の旅行社に行って探すか、かなり高いが普通のホテルにするか迷っていたら、周辺の町ならあるかもと改めて探してくれてその中にトレモリーノスのアパートホテルが1軒出てきた。

ポルトガル旅行も止めたし何も1ヶ月間このフエンヒローラだけに居る必要もない。後半の2週間はむしろ別の町で過ごすのも悪くないかなとの考えに傾く。見つけてくれたホテルはトレモリーノスの電車駅から歩いて10分、海にも200mと便利そうな場所にあるとのことだが、値段は今のホテルの1.5倍近くで寝室が別になっている1LDKタイプではなく、一部屋にすべて収まった”estudio”タイプ(ワンルームタイプ)という。だが、この際選り好みしている余裕もないので即決で予約してもらうことにする。その場で4月26日以降の13泊分をクレジットカードで支払い、宿泊クーポン券を手にすることが出来た。これで何となくひっかかっていた宿の問題も解決しほっとする。
元々今日は天気も良いのでどこか近くの町に行ってみようと思っていたのだが、今予約したホテルを見たくなりトレモリーノスの町に行ってみることにした。

[トレモリーノス(Torremolinos)の町]
トレモリーノスはフエンヒローラの東(マラガ方向)約15kmにあり、同じ地中海に面したリゾートの町だ。人口は両方とも5万前後だが、今ではコスタ・デル・ソルの中心といえば高級リゾートとして有名になったマルベージャ(Marbella、人口は10万強)の方だろう。しかし、少し前までコスタ・デル・ソルを代表する町はトレモリーノスだった。地図でわかるように、マラガから西50kmぐらいの間にトレモリーノス、ベナルマデナ(Benarmádena)、フエンヒローラ、マルベージャなど有名リゾートが並んでいるが、トレモリーノスはその中で最も早く60年代後半からリゾート地として開発、整備された町で、イギリス人のリタイア組を中心とした移住者が当初から多く住みついたことでも知られている。現在ではすっかり落ち着いた町になり庶民的なリゾートとして人気がある。
恐らく昔は温暖な気候とのんびりした素朴な土地柄、それに安い物価で海外からの移住者、ロングステイヤーにとっては願ってもない生活ができただろうことは想像に難くない。

トレモリーノスへはフエンヒロ-ラから電車で8駅、24分だ。平日なら往復でも1.85€(約300円)と安い。日本と違って往復割引があり、土日は平日よりちょっぴり高くなるシステムのようだ。


フエンヒローラ駅の地下ホーム。マラガから来る電車はこの駅が終点で折り返す。乗客は観光客が大半。


電車の内部はきれい。

[サンミゲル通りを下って海へ]
トレモリーノスの駅も地下式で、エスカレーターで地上に出ると真っ青な空と色鮮やかな建物とのコントラストが眩しい。地下駅は開削式で造ったのだろう、駅の真上は細長い広場になっていてベンチや噴水を配し、のんびりした落ち着いた雰囲気がいい。
街全体は海岸段丘の上に拡がっており、駅の辺りで標高は50mぐらいあるだろうか、案内書で確認しておいたこの街で最も賑やかというサンミゲル(San Miguel)通りを海岸方向にダラダラと下っていく。予約したホテルの住所はサンミゲル通りを海に向かい途中で左に入ったあたりらしい。道の両側にはおみやげ屋やカフェ・レストランが延々と並び、観光客が三々五々散策を楽しんでいる。ここでも圧倒的に年配者が多い。しかも団体旅行のグループも結構目立つ。海岸道路に出る手前は海岸段丘の急崖をジグザグに下る路になっていて、階段のある坂道と白壁の店やレストランなどの建物が作り出す情景はいかにもスペインを感じさせる。


トレモリーノス駅の地下ホームから地上に出ると拡がる街並み。空が青いので周辺の建物が映える。


駅の広場北側を通っているSan Miguel通り。朝から晩までいつも観光客で一杯。


サンミゲル通りの名前の由来は途中にあるSan Miguel教会からだろう。


海岸に続く急崖部分のSan Miguel通りは九十九折状になっている。

[トレモリーノスの浜辺]
取りあえずホテル探しは後回しにして海岸まで出てみる。この町だけでも6つのビーチが続いているそうだが、このあたりのビーチは海岸侵食など無関係なのか特に砂浜が広くてうらやましい。
当然この町でも海岸沿いの遊歩道が延々と整備されている。フエンヒローラの海岸と違ってここでは崖が海岸線近くまで迫っている箇所もあって風景に変化を作っているが、遊歩道沿いにカフェ、レストラン、おみやげ屋などが並ぶ情景には大きな違いはない。


絵ハガキのようなバホンディージョ海岸(Playa del Bajondillo)でのワンショット。



まだ4月の下旬なのに天気が良ければ太陽はジリジリと照りつける。こちらの皆さんとにかく日光浴がお好き。でも海水は冷たいので海には殆ど入らない。

路の海側50mおきぐらいにある海鮮専門のレストランはいかにも海のリゾートらしい。ちょうど昼の時間になりそのうちの1軒に入ってみる。どの店もそうだが平屋建て、壁と言うか窓というかの部分は可能な限りガラス張りにして地中海の明るい陽光と海の景色を眺めながら食事を楽しむことができるようになっていて雰囲気は抜群だ。勿論オープンテラスのテーブルもある。
すでに13時はとっくに回っているがまだ飯時には早いらしく店内ガラガラ。軽い食事で一休みし、小一時間して出る頃になってようやくチラホラ客が入ってきた。


レストランはまだガラガラ。ガラスの窓越しに海側を望める。


注文したイカリング(caiamares fritos)とスペインオムレツ(tortilla española)


海岸の遊歩道から崖に付いていた坂道を登ってきて振り返ると紺碧の地中海が。

[予約したホテル見つかる]
レストランを出てさらに海岸沿いをブラブラする。午後の日差しはますます強く、まともに直射を受けるとヒリヒリするくらいだがほとんど汗ばむことはない。余程乾燥しているのだろう、ちょっと木陰に入ればヒンヤリして気持良い。湿度の高い日本の気候とはまったくの対極でこれが地中海性気候というやつか。
ちょうど見つけた観光案内所で市内地図を手に入れ、これも参考にしてホテルの住所を目指す。賑やかな海岸遊歩道から1本、2本山側に入るともう閑静な住宅とホテルのゾーンになった。目的の住所はcalle Bajondillo 57(バホンディージョ通り57番地)だ。通りすがりの男性に尋ねると親切にもバホンディージョ通りまで連れていってくれた。崖の下を行く道路で番地を辿っていくと予約したホテル(Agua Marina)は簡単に見つかった。かなり古そうだが静かそうだ。念のためフロントにいって今朝の予約を確認すると無事つながっていた。あと1週間もすればこの町、このホテルに移ってくることになる。


この日、午前中に旅行社で予約してきたアパートホテル「Agua Marina」の表側入口、斜面に建っているので7階ぐらいから裏側の道路にも出れる。


通りすがりに見かけた花や陶器の飾り皿で飾られた白壁。アンダルシア地方の典型的な絵でもある。

 

 


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