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6.フエンヒローラの昼飯事情とウォーキング事情

[バスターミナル]
旅行社「Ecuador」を出てすぐ近くのバスターミナルに寄ってみる。去年来たことがあるのである程度はわかっているがバス路線などを改めてチェックしておく。
このバスターミナル、まだ町が小さかったころから現在地にあったのだろう、Renfe(スペイン国鉄)の地下駅のすぐそばで便利なところにあるのだが、ここ20~30年観光地として町が急激に膨張したため如何にも手狭になってしまい、いつも利用客で溢れ返っている。いずれ移転ということになるのだろうか。


バスターミナルの路線図。ここフエンヒローラ(Fuengirola)を挟んで右手(東方面)海岸沿いにトレモリーノス(Torremolinos)、マラガ(Málaga)、アルメリア(Almería)、内陸に入ってグラナダ(Granada)が、左手(西方面)にはマルベージャ(Marbella)、エステポナ(Estepona)、アルヘシーラス(Algeciras)、カディス(Cádiz)、そしてセビージャ(Sevilla)の名が見え、これらの町とバスでつながっている。白い村で有名なミハス(Mijas)もここからバスで20分と近い。

[さて、お昼だが・・・]
時計を見ると12時を回っている。どの辺にどんなレストランがあるのか、街の中心部から海の方向にブラブラ歩いてみる。日本ならそろそろ昼めし時だがこちらはまだ午前の仕事が続いていて2時ぐらいからのようだ。レストランはそこここにあるもののまだ準備中が多い。だが海岸道路の近くまで来ると観光客相手のレストランが多くなり開けているところも結構ある。

海岸の遊歩道(Paseo Marítimo Rey de España)に出る一本手前の細い通り(Moncayo通り)を挟む一帯はレストランが密集していて、どの店も軒下から道路にはみ出すようにテーブルを並べ、開放的な雰囲気を創り出している。多分厳密に言えば、公共物である道路を一部占有しているのかも知れないが、テラス風のレストランでなければ周りの風景とピッタリこないということか。道路管理者も阿吽の呼吸で何も言わないのだろう。 実際、混んでくると客が食べているテーブルのそばを歩行者が通り過ぎるようなことになるのだが、お互い気にする風でもない。


海岸の遊歩道(Paseo Marítimo Rey de España)、画面右側が浜辺になる。


Moncayo通りあたりのレストラン街で。一般にこちらの人間は街の空気を楽しみながら食事をするのを優先するのかテラス席から埋まっていくようだ。通行人も客の皿を品定めして旨そうなら入ろうかといったところか(?)。

食事を出す店にはスペイン独特のバル(Bar:バルの役割はいろいろあって一口では説明しづらい。とにかくコーヒー、ビールなどが飲めるほか軽食、定食なども食べられる。)やファストフード店から白、赤、緑などのテーブルクロスが目を引く小奇麗なレストランまでいろいろあるが、気取った高級そうなレストランよりはリゾート地独特のオープンで庶民的な店が大半なのであまり気後れせずに入ることができる。

そしてここは海沿いの町、魚介類の
料理を出す店が多くイギリス、ドイツ、北欧などの周辺各国からの観光客を意識したコスモポリタンな店が多い。残念ながら
日本レストランは1軒もなかったが、意外にも中華の店が結構多いのは驚きで、こんな所でもしっかりと地元に根付いているのはさすが中国人のしたたかさ(?)ではある。
でも日本人にとっていざとなればチャーハンやヤキソバなどを食べられるのは有難いこと。それにしても日本レストランがないのは、旅行者も含めてこの辺りには日本人が入り込んでいないということだろう。当地に滞在した約1ヶ月の間、日本人旅行者を2~3度見かけることはあったが、ついぞ日本語で会話するような機会はなかった。


いくつかあった中華レストランの中で最もお世話になった「Gran Mundo」(「大世界」という意味になる)。左に行くとすぐ海岸遊歩道に出る。 

結局、海岸遊歩道まで出て食事中の先客がいた「La Gaviota」(「カモメ」というスペイン語)という店に入る。注文はセットメニューの定食(Menú del DíaまたはMenú del la Casaという。)にしてみた。
お昼は大概のレストランで定食のメニューを書いた看板を出すのでこれをざっと確認して入ることも可能だ。一般に5~10€でサラダかスープの前菜、それに魚か肉のどちらかのメインディッシュ、最後にデザートを選ぶというシステムで、食前の飲み物(水も有料だが)と最後のコーヒーは別途注文になるが値段の割には内容はある。案内書などによれば、日本人には量が多いかもとあるので二人で入った場合、腹具合によっては定食を一つにして前菜(ちなみに、パエージャも前菜扱い)をもう一皿追加し、全体をシェアするぐらいが丁度よい時もある。勿論、店によってマチマチだったが、量が必要のない年寄りにはまともなオーダーは持て余すことが多かった。



こちらはこの日入った海岸遊歩道沿いのレストラン「La Gaviota」。観光客風の客がチラホラ。


まずは、地元のビール「San Miguel」から。

[遊歩道のウォーキング]
”日本での日常と同じように過ごす”ためには1日、1~2時間のウォーキングは欠かせない。ホテルに戻ってしばらく休んだ後、ウォーキングルートの下見に夕方の海岸に出かけた。とにかく7時になっても8時になっても日が暮れないのでウォーキングにピッタリの潮風が気持良い夕方は長い。
ホテルからは海まで500mぐらいの距離だが、途中の高速道路を横切る必要がある。最初は不安な気持でホテルから続く歩道を海に向かったが、高速道路の下をくぐるトンネルがあってほっとする。そして右手のSohail城址の斜面下を過ぎると海岸の遊歩道に出た。

遊歩道は幅もたっぷり、きれいな模様の石畳が敷き詰められていて老夫婦、年配のグループ、家族連れ、若いカップルなど、皆思い思いに散策を楽しんでいる。多分、スペイン人がもっとも多いのだろうが、コスタ・デル・ソルの太陽を求めてやってきたイギリス、ドイツ、フランス、北欧からの旅行者も混じっているはずで、最近はロシア人もやってくるという。勿論本格的に
ウォーキングをしている連中も結構目に付いた。


ホテルから海に向かうと高速道路の下をくぐり抜ける必要がある。中央は
Sohail城址。

海岸遊歩道は海沿いのリゾートの町には絶対欠かせない。ここフエンヒローラでは既に約6kmぐらいの遊歩道が海岸線に沿って整備されていて城址直下の西端はさらに延長工事をしていた。遊歩道の海側は砂浜に直接し、山側にはマンション・コンドミニアム風の建物やホテルが延々と並んでいて1階部分はカフェ、レストランやおみやげ屋などの商店になっている。遊歩道と言うだけあって車道より歩道部分をゆったり取っているのでウォーキングコースにはピッタリだ。それにベンチをそこかしこに配していて、ボーッと座って紺碧の地中海を眺めつつ行き交う人を観察するのも楽しい。


フエンヒローラの町の西端から東側を望む。砂浜は結構広く、きれいに維持されている。


地元の人達だろうか、投げ釣りを楽しむ人もいた。


海岸遊歩道(Paseo Marítimo Rey de España)、一日中散策する人達が絶えない。平日は圧倒的に年配者が多く、土日は若い家族連れも増える。とにかく格好のウォーキングコース。

ところで、今日の昼はタクシーでホテルに戻ったが、こうして海岸遊歩道を歩いてみると昼飯のレストランからでも30分の散策で帰れることが分かった。


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