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5.フエンヒローラのセントロで用足し

 [銀行でT/Cをキャッシュに]
さて話は戻る。タクシー乗り場はホテルを出たすぐの所にあった。ミラマル(MYRAMAR)というショッピングセンターの前にバス停と一緒にあったが、今日のところは用件を確実に済ますためタクシーで行くことにする。
目的のセントロにあるSantander銀行へはあらかじめ調べておいた住所を運転手に見せるとすぐそばまで行ってくれた。

一般に、流しのタクシーは簡単につかまらないので街のところどころにあるタクシー乗り場を利用するのが確実だ。また、タクシーにはメーターがあったかはっきりしないが、何回か乗った限りでは降りるときに運転手の言う料金を払っていて特に問題はなかった。でも目的地が遠い場合は乗る前に料金を確認しておいたほうが気は楽だろう。ちなみに、ホテルからセントロの銀行まではおよそ1.5kmほどだが、6から7€(小銭のチップを含めると1000円強)ぐらいだったから日本に比べて安いわけでもない。

目的の銀行はすぐわかった。そう言えば、去年バルセロナのSantander銀行で入口の二重ドアを通るのに手こずったことを思い出したが、ここは大都会とは違ってまだまだのんびりしているのか、防犯への備えは特に厳重でもなく簡単に店内に入ることができた。


T/C換金で入ったSantander銀行の支店。

一回にできる換金上限も2000€までOKという。持ってきたT/CはCiti銀行で買ったAMEXのもの。スペインでは少なくともSantander銀行なら手数料なしで換金できることは去年確認済みだ。
この銀行はスペイン最大手行でフエンヒローラにも支店がいくつかある。殆ど待つこともなく順番がきてガラスの仕切りの向うにいる女性行員にサインした小切手とパスポートを渡すと、パスポートのコピーを取っていたが
手数料なしですんなり額面どおりのキャッシュを手にすることができた。勿論現地ではクレジットカード決済のほか、至る所にあるATMで国際キャッシュカードを使えば現金は手に入るが、街路に剥き出しのATMでキャッシュを引き出すのはちょっと勇気がいるし、手数料は1ユーロ当たり数円になる。ただでもユーロ高の時代、時間に余裕がある旅ならT/Cのほうが有利だと思う。(ちなみに、Citi銀の場合だが、TTSレート(仲値+1円。)でT/Cを購入でき、口座を持っていれば購入時の手数料もかからないのでキャッシュを手にするまで一切コミッションなしということになる。この差は結構大きい。)


町の中心広場(Plaza Constitución)の教会(Iglesia del Rosario)は比較的小ぶりでシンプルだった。教会の前面は広場、右手に銀行がある。
 教会(Iglesia del Rosario)の正面、銀行は右手

[観光案内所]
あっさり銀行の用件は終わったのでその足で観光案内所に向かう。「information」の i からきているのか、 全国どこの観光案内所も i のマークが目印になっていて、ちょっとした観光地の町なら必ずある。大きな町なら観光スポットごとにあり、キオスクのような感じのものからちゃんとした事務所風のものまで規模はいろいろだ。とにかく街の地図やホテルリストなどが用意されていて観光客の質問、問いあわせに応じている。
フエンヒローラの i は去年も寄ったので勝手はわかっているがかなり充実した作りになっていて、今日は2人のお兄さんが、ひっきりなしに訪れる外国人観光客に忙しく応じていた。

さて、今の宿は前半の2週間だけ確保しているが、その後は決まっていないのでホテルを探しておかなければならない。それと最後の1週間ぐらいはポルトガル旅行が組めないかどこか旅行社であたってみたいと思っていた。その結果によっては宿泊地や日数も変わってくる。
アパートメントホテルについて尋ねると、ホテルリストは貰えたが、「ホテルの問い合せはご自分で直接どうぞ」ということだ。当然と言えば当然だが・・・。リストには今泊まっている宿も含めて11のアパートメントホテルが載っていたが、一見したところ、位置、価格などが”帯に短し襷に流し”で適当なものは見当たらない。まあ後日の検討材料にさせてもらうことにする。


観光案内所、旅行社がある界隈。

[ポルトガル旅行は?]
観光案内所を出るとすぐそばに「Ecuador」という看板の旅行社が目に入った。思い切って入ってみる。奥に長い10畳ぐらいの部屋にカウンター机があり、3人の女性が応対していた。真ん中の中年の女性が空いていたのでポルトガル旅行の件を訊いてみる。

ところで、ポルトガルとスペインとは背中合わせの隣国同士なのに地形的な制約があるのか、歴史的な背景によるものか良くわからないが両国を結ぶ交通機関は以外と不便なのである。普通、スペインからポルトガルへはどうしてもマドリーを起点にせざるを得ず、マドリーからなら空路と1日1本の鉄道がある。リスボンと聞いて、昔、アラン・ドロン、カトリーヌ・ドヌーブの「リスボン特急」という映画を想い出すが、今でもパリーマドリーーリスボン間の夜行特急が1日1本あるらしい。あとは時間はかかるが、ローカル列車、ローカルバスを乗り継いで行く手しかない。今回のように一度地方に入ってしまうとまたマドリーに出てポルトガルに入るのは時間的にも、コスト的にもあまり現実的ではない。

旅行前に日本で調べたところでは、スペイン南部からはセビージャ(Sevilla)からリスボン(Lisboa)にバスが1日2~3本出ていることがわかった。約7時間、60€(≒9、600円)ぐらいで行けるようだ。そのうちの1本はマラガ発で途中フエンヒローラにも寄ってセビージャ経由の夜行バスになり、リスボンには早朝に着くという長距離バスもあるが、若い時ならあり得るが、年寄りにはちょっときつそうだ。しかし、マラガからセビージャまではRenfe(スペイン国鉄)の列車もあるのでのんびり列車でセビージャに出て、一泊でもしてからバスでリスボンに行く旅程ならあり得るかと思い、時刻表を調べてみる。確かにマラガ発セビージャ行きのローカル急行が一日6本(所要時間2時間半、料金17€(約2、700円))あった。


マラガ駅の長距離列車出発案内の電光掲示板。マドリーやバルセロナ行きに混じってセビージャ行きも見える。

以上の予備知識で旅行社の女性にRenfeの切符やバスの切符、さらにホテルの予約など一連の旅程を作ってもらえるか訊いてみると、ホテルの予約は出来るが、バスの予約は扱っていないとの気のない返事なので、こちらもあまり深追いはしなかった。確かに今回は観光旅行が目的じゃなかったことに思い至り、ポルトガル行きの話は急速に萎んでしまった。その代わりか、フエンヒローラから簡単に行ける何本かの日帰り旅行を薦められたが、その中にあったモロッコ(Marruecos)の町、タンヘル(Tanger)への日帰り旅行は当初から期待していたもので後日申し込むことにした。

[旅後半の宿の確保]
ポルトガル行きは取りやめることにすると後半の13泊のホテルをフエンヒローラ辺りで予約する必要がある。その旨話すと、フエンヒローラでは4月末の週末から5月1日のメーデー休日にかけて恒例のフェア(?)があってホテルは混んでいるという。それでもこの旅行社の契約ホテルから2~3の候補を出してくれた。その中に唯一あったアパートメントホテルに決めて画面で手続してもらうがその場ではうまくいかない。今日は週末なので来週までにはっきりさせておくことを約し、週明けもう一度寄るということにして旅行社を出た。



 


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