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第6日(5/27土)(Marbella-Fuengirola-Marbella)

今日はツアー観光の予定がないフリーの日だ。実はマルベージャ(Marbella)で自由な一日があることがこのツアーに参加した理由の一つでもあった。寄ってみたい町があったからだ。
以前から、リタイアしたら昔中南米の国で経験した生活を思い出してもう一度スペイン語環境で”のんびりした田舎生活”をしてみたいと思っていた。
検討を始めた当初、比較的治安状況も良く多分コストも安いメキシコも候補としてネット上でかなり調べてみたが、如何せん情報量が少なく断念。必然的にスペイン本国に絞られたがスペインのどこが良いのか、スペイン関連のホームページ・旅行ガイドブック、
体験者の方のブログ、政府観光局の資料などを参考に検討してみると、日本でも知られている地中海沿いのアンダルシア(Andalucía)自治州、コスタデルソル(Costa del Sol)あたりが良さそうということになり、さらに町の規模、生活のしやすさ、治安などを調べてみて、マラガ(Málaga)に近いフエンヒローラ(Fuengirola)という町に辿りつき、今回実地に下見してみることにしたわけだ。

 Costa del Solの主な町の位置図、この辺ではMálagaが最も大きく、マラガ県の県庁所在地で人口約56万。
 
ところで、スペイン(とポルトガル)があるイベリア半島は、ヨーロッパ大陸の西南端に位置し概ね四角い形をしている。そして、北はカンタブリア海(大西洋でもあるが)に、西はポルトガルでまともに大西洋に、南、東の海は地中海に面している。この南面の中央部にMálagaの町があり、両側東西300kmの海岸沿いが「Costa del Sol」(太陽の海岸)と呼ばれている。
この辺りはその美しい海岸線と背後に控える山々の対照的な景色が見事で、その山並みが北風や雨をさえぎるため年間325日が晴天ということで名前の由来はここから来ているのだろう。近年開発が進みすぎた嫌いもあるようだが、美しい自然とともに充実した観光インフラで世界屈指のリゾート地の一つとして有名だ。

以下に、Costa del Solを紹介するホームページからの抜粋を引用させてもらう。
「・1960年代後半、コスタ・デル・ソルの観光開発は、マラガ市の西12Kmほどに位置する漁村、トレモリーノス(Torremolinos)から始まりました。それまで、細々と漁で生計を立てていた村は、次々に建てられた大きなホテルや、ディスコ、レストラン、カフェテリア、お土産物屋などによりがらりとその表情を変えました。コスタ・デル・ソルの人々に共通する愛情深く、人なつっこい、オープンな性格も、産業基盤の転換に大貢献し、ヨーロッパ随一のリゾート地として70年代のはじめには、世界的にすっかり有名になりました。

・コスタ・デル・ソルは、開発以来30年間、夏のビーチだけではなく、冬場の温暖な気候にも注目した、英国、北欧、ドイツなどからの移住者、長期滞在者を数多く受け入れてきました。92年のEC内の居住制限撤廃によりこの動向はさらに加速され、南米、北アフリカからの移住者も混ざり合い、コスタ全体にコスモポリタンな雰囲気を作り出しています。

・ECの資金援助により整備された自動車専用道が海岸沿いを東西に貫通しているので、海沿いはもちろん、アンダルシア各地内陸へのアクセスも非常に恵まれており、そのおかげで長距離バス路線は大変充実しています。また、レンタカーを使えば、行動半径はぐんと広がります。
海岸部の中でも特に、フエンヒローラ~ベナルマデナ~トレモリーノス~マラガ間は、スペイン国営鉄道(RENFE)C1近郊線でも結ばれており、便利な地域といえるでしょう。マラガレンフェ駅から、アンダルシア各地はもとより、マドリッド、バレンシア、バルセローナ方面へ直通の長距離列車もあります。
マラガ国際空港は海岸部のほぼ中央に位置し、自動車専用道路、鉄道近郊線がアクセスしています。ヨーロッパの主要都市からは、定期便が乗り入れ、ヨーロッパ各地へのアクセスにも恵まれています。

・もともと漁が生活の中心であったこの地域の食生活は、魚、豊富な野菜、果物、を中心に据えた、健康食として世界的にも注目を集めている「地中海式ダイエット」です。安くて高品質のオリーブオイル、にんにく、レモンが、調味料の基本となっています。日本人の好みにも合いやすい味といえるでしょう。
さらに、外国人居住者が持ち込んだ、各国の料理を提供するレストランも数限りなくあり、グルメライフを満喫することが出来ます。 」

さて、今日は自由行動日ということで遅めの朝食の後、Marbellaの山側にあるバスターミナルにタクシーで向かった。天気は曇り勝ちでも雨の心配はなさそうだ。ただし海沿いなので若干湿気を感じるが・・・。Marbellaの交通は、鉄道はきていないのでもっぱらバス頼みだが、海岸沿いの幹線高速道路(AP-7)が整備されていて車による移動は容易のようだ。しかも幹線高速道路といっても日本と違ってフリーなのが素晴らしい。因みに、Fuengirolaまでは約30km、料金2.51€(400円弱)、各停路線バスで、時折旧道に入り込みながら1時間弱はかかった。料金自体は高くないが、バスの車両などにはあまり投資がなされていない様子。

 海岸沿いのバス停で。路線バスのためホテルや部落のある海岸沿いの旧道も巡っていく。

Fuengirolaの町は上の位置図及び紹介にあるとおり、西のMálagaと今回宿泊している東のMarbellaの中間にある。バスを降りた終点のバスターミナルは国鉄のFuengirolaの駅のすぐそばでバスにせよ電車にせよ足は便利のようだ。この町をロングステイの候補地にあげたのは、まずこの足の良さ、さらに人口5万人程度で街がコンパクトなため生活に必要な市場、銀行などが中心部にまとまっている、昔から英国、北欧等からのリタイア組が多い、即ち、治安に問題がないなどを重視してのこと。
ちょうど土曜日の昼食時にかかり、季節外れのリゾートの街は思ったほど賑やかではない。駅前のカフェテラスで一休みの後、まず観光案内所(市営、どこの町でも必ずある、地図やホテルリスト、言葉が出来ればさらに有益な情報が得られるはず)に寄ってみた。適当なアパートメントホテルを探すための情報をもらおうと係の男性に尋ねると、「レコメンドはしないがこれで調べたら」といった感じ(?)で、あらかじめ用意のワンセットになった地図・パンフ類を渡されて終わり。もう少し言葉が出来れば強引にでもいろいろ聞けたのに残念。それでも「ネットカフェ」がないか聞いたらすぐ地図にマークしてくれた。

 Fuengirolaの街、まずは観光案内所に向かう

 国鉄Fuengirola駅周辺

 国鉄Fuengirola駅は地下駅になっていた。階段を降り右に入るとすぐ切符売場が。Málaga行き電車が6時すぎから11時頃まで30分おきに出ている。所要時間49分、平日1.8€。その途中に空港駅があり31分で行ける。

 国鉄Fuengirola駅のすぐ向かいにある「Merca Centro」というショッピンセンター。この中の電器屋で丸ピン用プラグを見つけた。

 観光案内所前で見かけた市内観光遊覧列車バス(?)

今回現地で確かめたかった一つにインターネット事情がある。
古いノートパソコンを持ってきていたが、毎晩変わるホテルではインターネット接続は難しいと思っていたので今回は海外ローミングの手配もしてこなかった。
でも、ネットカフェへ行けばYahooMailの着信を確かめ、日本へメールも打てるはずだと思っていた。観光案内所で教えてもらったネットカフェはすぐわかった。店は12畳ぐらいの部屋に6~7台のデスクトップPCがならんでおり、ちょうど客は誰もいなかった。カウンターには親父が一人、どうも現地の人間ではないなと思ったら案の定、英語で話しかけてきた。拙いスペイン語と英語でとにかく一台借り画面を見ると当然とは言え英語である。日本人だから英語のPCをあてがったのだろうがYahooJapanを開いても日本語表示にならず文字化けして埒が明かない。日本語表示にならないか親父に聞いてみると日本人は来たことがないのでとブツブツ言いながらもなにやらCDを持ってきて調整してくれた。きっと日本語ソフトをインストールしてくれたのだろう、画面が日本語に変わって感激、自宅に届いていたメールを確認できた。でも書き込みは何故か日本語で出来ずローマ字でメールを書くことになったが、問題なく日本に届いたのは言うまでもない。30~40分の借用で2.5€。次に来る時は自前PCのネット接続方法をよく調べておこう。

 「Oasis」という名のネットカフェ

 文字化けしているネットカフェの画面 

ネットカフェを出て海岸方向に向かうとすぐに海岸の遊歩道(Paseo Marítimo Rey de España)に出た。一般に海岸沿いのリゾートの町は大概立派な遊歩道があり町を訪れた観光客をゆったりさせてくれるが、この町も海岸線に沿って5kmを超える見事な遊歩道とマリンレジャー用の施設が整備されている。
この遊歩道沿いにはホテルやコンドミニアム風の建物が並び、レストランが軒を連ねている。
  Fuengirolaのレイ・デ・エスパーニャ海岸遊歩道

 海岸遊歩道、反対方向を望む

 Fuengirola、海岸遊歩道から見た港方向

 Fuengirola、海岸遊歩道沿いのレストラン

 2~3品の小皿料理とビールとカフェオレの昼食

軽い昼食の後近くをブラブラし、街角のATMで改めて日本の銀行カードを差し込んでユーロキャッシュの引き出しを試してみた。今回も周りが気になって落ち着かない。
時間はまだあったのだが、町の雰囲気はおおよそ分かったし、Marbellaで仲間との夕食の約束もあったので早めにバスターミナルから帰りのバスに飛び乗った。
5時前に
Marbella市内に戻る。まだ日は高いし、この時間帯が一番暑い気がする。こちらの夕食が早くて9時ごろから、10時、11時が普通というのも頷ける。
あまり早くレストランに行くと開いていないことがあるが、8時すぎに入るとゆっくり注文できるので日本人にはそれもよいかも知れない。

夜、ホテルで今日手に入れた丸ピン用プラグを試してみた。状況は以下に。

 Marbella のホテルの部屋で。右側が電源。Fuengirolaで買ってきたプラグ(何故かカップ型になっている)
を介してパソコンのコードを差し込んでいる。しかしプラグの縁が邪魔して二股が入らず閉口した。
左側に電話線用モジュラージャック(日本と同じ形状)が二つあり、空いている方でインターネット接続が可能だ

 

 


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