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5.バルセロナ ⑤(サグラダ・ファミリア (1)) [15/9北スペイン]


 [宿→サグラダ・ファミリア聖堂]

バロセロナ3日目、こちらに着いてから不順な天気が続いていたが今日は快晴、この街にはこの天気が似合う。

今朝は11時にサグラダ・ファミリア聖堂内のエレベーター(上からの展望と工事状況が見れる)に乗る予約を持っている。この旅に出る前にオンラインで予約したもので、当日現地で入手するのは難しいと言われていて時間を有効に使いたい向きにはあらかじめの手配は必須だ。

泊まっていたマンションは市内の東側、旧市街の少し外側にあたるナプルス通り(Carrer de Nàpols、イタリアの町、ナポリに由来か)に面していた。
地図で確かめると、宿を出て(地中)海を背中にこの道を7ブロック(約1km)ほど山側に上れば右手にサグラダ・ファミリア聖堂が見えてくるはずだ。

11時のエレベーター搭乗に合わせて9時にマンションを出る。ナプルス通りと交差するこの町の幹線道路であるグランビアやディアゴナルなどの大通りを横切ったあたりまで来た時、右手の街並みの向こうに工事中のクレーンとともにサグラダ・ファミリア聖堂の尖塔が頭を出しているのに気づいた。


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宿を出て交差点をはす向かいに渡る。正面の8階建てが泊まっていたマンション。



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2ブロック進んでグランビア(Gran Via de les Corts Catalanes)を渡る。土曜日の朝ということで広い道路だが車は殆ど見えない。”グランビア”と言えばマドリードのそれが有名だが、この町のは10km以上延々と続く一直線のブロードウェイだ。この幹線道路が街を海側と山側とに分けている。




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歩道脇に置かれた大型のゴミ箱。日本と同じく生ごみ、プラスティック、ビン・カンなどに分別が必要。この大きな容器をどうやって空けているのか、収集車を見るチャンスはなかった。




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歩道の交差点角の壁面に「Carrer de Nàpols」(ナプルス通り)の表示。




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さらに進むと「ダラゴ通り」を横切る。スペイン語ならアラゴン通りだろう。この道路を西に8ブロック行けば昨日のカサ・バトリョがある。街はそんなに大きくない。





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そして街を東西に貫通している「ディアゴナル大通り」(Avinguda Diagonal)に出た。もう一丁行けばサグラダ・ファミリアが見えてくるはず。



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「マジョルカ通り」(Carrer de Mallorca)を右に曲がってサグラダ・ファミリア聖堂の尖塔が見えた。




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マジョルカ通りをさらにサグラダ・ファミリア聖堂に近づくといよいよその壮大さに圧倒される。



 [サグラダ・ファミリア聖堂]

サグラダ・ファミリア聖堂」(Basilica de la Sagrada Familia)はあまりにも有名、言うまでもなく建築家アントニ ガウディ(Antoni Gaudí 1852~1926)の代表作品だ。

1882年に着工され今なお建設途上にある。ガウディは詳細な設計図を引かず模型などを使って建築を進めたため後継者たちは残された模型などをもとにしてきた。しかしそれらもスペイン内戦時に消失してしまいその後は僅かに残されたデッサンなどの資料を参考にして工事は進められているという。

最終的には18本が聳えることになっているあの特徴的な尖塔(高さ100m前後、最高は170m)は、現在まだ8本が完成しているにすぎない。当初300年はかかると言われていた完成時期だが最近は大幅に短縮される見通しになり、ガウディの没後100周年にあたる2026年には構造体としての完成が予定されている。


工期短縮の背景には入場料収入からの潤沢な建設資金と近年のIT技術が構造計算などに活用されていることがある。確かにサグラダ・ファミリア聖堂」はスペイン有数の観光スポットで、年間300万人を優に超える見学者が来るのだからその収入は相当なものだろう。

ところで、この聖堂は巨大すぎて近づき過ぎると全体を写真に収めるのは難しい、ということで全景をバランス良く収めたいなら少し離れた西側または東側(ガウディ広場)の緑地から撮影するのがいいらしい。特に小さな池を挟んだ1ブロック西側のレパン(Lepant)通り側からがお薦めで、絵ハガキのような一枚が誰でも手に入れることができる。



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サグラダ・ファミリア聖堂」周辺図。このあたりも碁盤目の街区になっている。聖堂の右上に池を囲んだ緑地(ガウディ広場 Plaça de Gaudí)がありその先のレパン通り側が全景撮影のポイント。



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マジョルカ通りを進んでさらに「サグラダ・ファミリア聖堂」に近づく。



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 「受難の門」を左に見てまずは有名なガウディ広場の”撮影ポイント”に向かう。




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以下、撮影ポイント周辺から撮ったベストショットを3枚。



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絶好の快晴をバックに尖塔群が映える。



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前面に池を配したベストショット。



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この撮影ポイントは当然知られていて沢山の観光客がカメラを構えていた。



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撮影ポイントからズームアップして撮った一枚、永遠の象徴糸杉と群がるハトの飾りのようだが、よく見るとその右上横にエレベーターで昇った観光客の姿らしきものが見える。



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同じくズームアップの一枚、100m高所の工事現場。



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「生誕の門」側に戻ってきていよいよ入場。赤いシティツアーバスも停車中。



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時間は10時、すでに入場待ちの相当の列ができている。



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オンライン入場券を持っていたので「生誕の門」からの入場は殆ど手間取らず。



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救世主イエス キリストの誕生を祝福しているという「生誕の門」ファサード上部の彫刻群。このあたりはガウディが自ら手がけた部分で生きている間にほぼ完成したとされている。



 [聖堂内部、エレベーター乗り場へ]

一歩内部に入るとまずあまりにも壮大な空間に驚かされる。高いドーム状の天井とガウディらしい軟らかい曲線の列柱群、ステンドグラスから差し込む虹色の光が織りなす演出は神秘的な森の世界に迷い込んだような気分にさせられる。

壮麗、荘厳にして重厚、厳粛という言葉はここのためにあるといってもいい。そんな礼拝堂内部の雰囲気に呑まれて何度も周りを見渡し、頭上の造作を見上げることに没頭、ひとしきり眺めた後ようやく11時予約のエレベーターに乗るために「生誕の門」側の乗り場に向かった。

エレベーターは「受難の門」側にもあるが、どちらを上っても大差はないとのことだ。以前は「受難の門」の方は下る時もエレベーターを使えたそうだが、今は両方ともらせん階段を歩いて下らなければならなくなっている。もっとも昇りも下りもエレベーターでは階段を下る途中で見れる眺望も楽しめず、何のために上がったのかということになりかねない。

エレベーターからの眺望、その後に訪れる「サン・バウ病院」ほかは次回で。


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門を入ると数十mはあるだろう高い天井に驚かされる。大
ホールのような聖堂になっている。




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2006年5月に訪れた時の写真があったので添付。当時はまさしく建設中で全体が工事用足場で埋まっていた。


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それが今では見事に出来上がっている。



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祭壇と思われる方向の列柱群(全部で36本あるという)が見事。



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重厚な外観に比べて軟らかい曲線のデザインと幻想的な色彩の妙がガウディの世界を演出している。



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ステンドグラスから差し込む陽の光りは荘厳さをもたらす。



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「生誕の門」側のエレベーター乗り場。10人程度ずつ階段を上がって箱に乗り込む。建設当時は工事用としても使っていたのか(?)


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